2014/09/06

20140903-07_唐松岳-栂海新道4泊5日(4日目:雪倉岳避難小屋〜栂海山荘)

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太陽が出た。今日はいいお天気だ!今日1日このお天気が崩れなければ、私はきっと最終日に日本海まで行けるはずだ。そう確信して歩き始めたのが朝の5時前。
4:50 雪倉岳避難小屋発
↓ - 0:20
5:20 雪倉岳山頂
↓ - 2:00
7:20 朝日岳山頂方面と小屋方面の分岐
↓ - 1:00
8:20 朝日岳
↓ - 0:15(記念撮影等)
8:35 朝日岳出発
↓ - 0:18
8:53 吹上のコル
↓ - 2:33
11:26 黒岩山
↓ - 1:26
12:52 さわがに山

↓ - 1:38(北俣の水場往復含む)
14:30 栂海山荘


登りにめっぽう強いので、CTの半分足らずで雪倉岳の山頂に到着してしまう。なんという景色!バシャバシャと写真を撮りまくるけれども先を急がなくてはと思い直してカメラを仕舞う。でもこんなにいい景色ばかり続くようではカメラを仕舞ってなんかいられない!というわけでこの日は写真を撮りまくることに。それではどうぞ!(写真重い)
印象派かっ!と突っ込みたくなるような景色
これも印象派な感じ
八方のあたりからだいぶ北上してきて、少しずつ植生というか花の種類もかわってくる。
八方のほうでは見かけなかった気がするなぁ
振り返って(だと思う)
池塘があったりなにやら尾瀬っぽい雰囲気の木道を軽快に歩いていくとようやく小屋と山頂の分岐が現れた。昨日ここに到達していたら小屋へ向かったのだろうけれど、今日は小屋に用事はない。ちょっと小屋も覗いてみたかったけれども。
山頂を目指す
ここで一人男性ソロハイカーに出くわした。あまりに早い時間帯に私がここに居るものだから、どこから来たのかどこへ行くのかと尋ねられて答えたりなどしつつ、急登に差し掛かる。この手の急登は得意だ。
それにしてもいいお天気。じりじりと照りつける日差しで汗だくになりながら登ってゆく。  そしてついに平らなところに到達するとそこが山頂だった。広くてのんびりした山頂だが、意外と風があって寒かった。汗だくの体が一気に汗冷えする。
ついに栂海新道の文字が!
ついに最終章を示す栂海新道の文字が現れた。「うみ」って漢字が入っている。そう、これから私は海まで歩くんだ。数日前に山に入ってからずっと、海を目指して歩いてきた。もうじき海に出るんだ。こんな山奥から海まで歩けるんだ、この脚は。そんなフレーズがぶわーっと頭の中に出てきて、自ずとテンションがあがる。テンションがあがるの当たり前じゃないか。だって、海まで歩くんだよ?海まで。
さあ、海へ!
朝日岳を過ぎると一気に吹上のコルまで降る。
写真中央の尾根を一気に駆け下りる!
ひゃっはー!と一気に降りたら、CT50分のところなんと18分でコルに着いてしまった。テンションあがりすぎ・・・
吹上のコル。その名の通り、風が吹き上げてくる。
栂海新道の道標はさわがに山岳会が作成したもの。フォントもマテリアルもとてもかわいくてほっこりする。
しかしここまでの美しい展望とのどかなトレイルはここで終了(あっという間だった)、ここから先は沼地のような湿地トレイルが大半だった。足首まで泥に突っ込みそうになりながら、それでもかろうじて端っこを歩きながらトレッキングポールで上体を支える、アクロバティックなルート。。。つらかった。。
たまに木道と池塘
 
このあたりで、上半身裸でのぼってくる青年とすれ違う。こんなルートを下から登ってくるなんてとんだ輩も居るものだな。尊敬と驚愕の眼差しで見送る。
これはなかなか見ることができない花らしい。
それにしても暑い。とそこへ沢登場。これはクールダウンしろと言っているようなもの。
靴下を脱いで足を洗いクールダウン。気持ちがよい
山頂に登れば景色は良いけれど、山頂を過ぎると再び草に覆われる。最低限草は刈ってあり、よくぞこんな場所をメンテナンスしているものだなと頭がさがる思いだけれど、それでも草いきれでむわっと暑いわ景色はないわでちょっとした修行のように思えてくる。黙々と進む。
草のトンネル
ものすごい数のトンボが飛んでいて、たまに頭に突撃してくる。
トレッキングポールを上にのばしてじっとしていると、一匹くらいすぐ留まる。
なんだか花の原型みたいな形をした花
さわがに山
栂海山荘の手前の北俣の水場へは、ルートを外れて谷を10分ほど降る。結構降るのだが、ここは是非降ってほしい。この水はかなり美味しかった。谷筋を降りるのだけれどそこに沢水は流れておらず、水が涸れているんじゃないのかと不安になるのだけれど、突然右側から赤い樋が突き出している。ここの水は伏流水。あまりに美味しいので、飲み過ぎなぐらいゴクゴク飲んでしまった。げふ。
水量も十分
入り口はトレイルの左側。見落とさないように。
これはかわいい・・・認めざるを得ない・・・
見下ろすと中央に雪渓が見える。この時期でもこのエリアの谷筋はまだ雪渓なんだなぁ
ぐぐっと登って天に至るかのような
栂海山荘に着く手前の最後のピーク
結構遅い時間に到着することになると思っていたけれど、なんだかあれよあれよと調子よく歩いてしまって、14時半には山荘に着いてしまった。
山荘がひょっこり現れた!この時の感動といったら
山荘は素泊まりで2000円だったか。事前に申し出をしておかなくてはならないというルールだ。私は栂海山荘に行けることがわかった段階で連絡をしようと思っていたが、思った以上に山の中で携帯の電波が悪く、電話連絡ができていないまま山荘に到着してしまった。はてどうしたものか、と思っていたら、雪倉岳で会ったAさんが山荘の前のスペースにテントを張っていた。オーイ、と手を振って再会を喜ぶ。テントは特に有料とも予約が必要とも書かれていなかったはずだし、もう一張テントを張るのに十分なスペースがありそうだ。
想像以上に早く着いたのでこの日ものんびり!
お互いが別々のところで出くわしたとあるパーティの問題行動についてなんだかんだと意見を言い合ったり山の話をしながら酒を酌み交わす昼下がり。ここに来るまでの間、翌朝早いと思うとなかなか飲み進められなかったボトルの中のラムは2人で飲んだら一気に空になった。まさかこんな所に来て酒が飲めるとは!とAさんもごきげん。こちらのほうこそ一緒に飲める相手に恵まれて、担いだ甲斐があったというもの。Aさんからはナッツだのなんだのとツマミが出てきて至福のひととき。空は青。
おとーさーん!(三児の父)
山で会った人と話をすることはしょっちゅうあるけれど、ここまであれこれ話し話された人は初めてだったかもしれない。心を開くタイミングがすごく手前にある人だなと思った。ずっと喋っていたけれど、この日何を喋ったかはあまり記憶にない。。。
まだまだ明るい
さてお酒も底を尽きたのでご飯にしますか。
ベンチの両脇を使って向かい合わせでご飯。
Aさんの荷物は見るからに私なんかよりも重そうだったけれど、最終日にして鮭出てきたよ鮭。
セブンイレブンのお惣菜の鮭。おいしそうな香りが漂う・・・これはいい
私は焼き米とカレー。
下山場所から最寄りの親不知駅までは歩くと1時間かかるとのことだったので、歩くペース合いそうだしタクシー折半しようぜと話していたのだが、よくよく考えたら下山場所近くの親不知観光ホテルで温泉と車の送迎がセットになっているのがあるんだったと思い出した。それを伝えてから寝たのか、伝える前に寝たのかはもう覚えていない。ラムの心地よいふわふわ感でテントに突っ込んで深い眠りに落ちた。何かいろいろ出しっぱなしで眠ってしまっていたんだったっけか。

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