2011/06/21

20110621-22_西沢渓谷 - 石塔尾根 - 天狗尾根 - 国師ヶ岳 - 金峰山 - 瑞牆山荘(1日目)

はからずも夏至だった。

しかし梅雨の真っ只中。
私は梅雨でなくともしょっちゅう雨に降られがち。にも関わらず、今回は全然雨にやられなかった。2日目に至ってはスコンと抜けるような快晴に恵まれた、幸運極まりない偶然続きだった今回のリベンジ山行。

そもそも、石塔尾根のトライは2度目(1度目はコレ)ですが、国師自体はなんと3度目のトライアルだったんですね(国師1度目はコレ)。。。なかなかこの山が僕らを受け入れてくれないもので。

ということで今回は3度目の正直ということでようやく国師のピークを踏むことができました。感無量です。(別に普通のルートで登ればそんなに難しくないんだろうけども・・・毎回変な道で行こうとするから中々辿り着けない訳で・・・)
10:15 西沢渓谷入口
↓ - 0:25
10:40 徳ちゃん新道分岐
 - 1:07
11:47 石塔尾根取付
 - 1:00 西沢渡渉(時間かかりすぎw)
13:00 石塔尾根取付(ようやく・・・)
 - 1:35
14:35 石塔尾根稜線
 - 3:10
17:45 西滑頭
 - 1:30
19:15 黒金山林道
 - 0:35
19:50 国師ヶ岳登山口


6月19日の夜にパッキングを済ませ、
6月20日の朝10時に家を出発し、ザックを背負って仕事へ。
19時半退勤予定の筈が、この日に限って残業を食らい、20時半頃退社。
20:54の電車でマスタと合流して塩山駅へ向かう。

職場からの山直行便、少し前はよくやってましたが、最近は久々。
結構しんどい上に、お風呂入れないDAYが1日延びるので
汗ばむ季節はちょっとだけツライのですが、これも全ては山のため・・・w
行きたいルートを短い日程で攻めて落とすには、これしかないのです!
今回も1泊2日は若干の強行軍になるのが判っていたので、
とりあえずの対策で、前日INすることに。

23時過ぎ、塩山駅前のバス停でステビ準備をしていたら、
タクシー会社の方が近づいてきて、宿直室を貸して下さるとのお申し出。
ありがたや甲州タクシー様!
この日の夜、かなり雨が降っていたので、もしステビしていたら、
きっとあれこれ濡れてしまったことでしょう。本当に助かりました。
…でもすみません今回はタクシー使う予定ありません!w
次使うことがあれば必ず使わせて頂きます。

ところが翌朝、まさかの展開。
狙っていた塩山8:10発のバス、実は平日は運行していないことが発覚(涙)。
かと言ってタク代すんなり出せるような余裕は無いw

かなり迷いましたが・・・結局東山梨駅まで戻って乗ることに。
山梨市から乗るより、東山梨から乗った方がバス代が安くつくので。
(因みに東山梨駅〜法務局前バス停まで徒歩で15分程度です)
ただでさえキツイ行程にも関わらず、このトラブルで1時間も出発が遅れるのは
かなり痛かったのですが・・・頑張るしかありません。

バスに揺られること1時間ほど。
バスには同世代の男性が1人いましたが、我々同様西沢渓谷で下車。
徳ちゃん新道で甲武信に行くというので、分岐までお喋りしながらてくてく、
彼と別れて、我々はそのまま西沢渓谷を進んでゆきます
(ここまでは先月と同じなので割愛w)。
先日、五段滝手前で崩落があり通れなくなっていたらしいのですが、
つい6月8日に復旧作業が行われたとかで、
既に通行禁止は解除されていました。

さあ、優雅に滝を眺めて歩くナマヌルタイムに別れを告げて、
あっという間にバリルートの開始。
前回見てるから、滝の写真とか全然撮らずにズンズン進みました、が、
明らかに前回よりも水量が多いのがわかる。。。
てかいきなり渡渉です!今回の山行の核心!(ほんとにいきなりw)
道が沢から離れていく瞬間のこのヘアピンカーブ手前に
沢に降りる道があるので、ここから渡渉します。
沢沿いに降りて左に進むと大きな岩があるので、これを越えた辺りで
渡渉スタートです。
前回はこのポイントが渡渉ポイントだとわからずスルーしてしまいました。
しかももう一箇所あった渡渉ポイントも、渡渉経験ゼロゆえに
どれくらいの深さ、どれくらいの水量なら大丈夫かという判断ができず、
しかもどのように渡ったら良いかも分からず諦念したわけですが、
その後少し調査を進め、ある程度(頭では)渡り方を理解したので、
今回はかなり水量もありましたが、心を決めて渡ることにしました。
・ロープは使わない(川幅大したことないので)
・靴を濡らしたくなかったので、靴下で渡る(渡渉後に乾いた靴下に履き替える)
・靴は結いて首から下げる
・2人でスクラムを組んで渡る
・渡る前にトレッキングポールで水深を測る
※後になってこれ読むと恥ずかしいですね・・・渡渉1回でこんなに躊躇う初々しい頃もあったのかと

今回はこのような感じで渡ってみました。
んが、水深もそこそこあり、昨夜の雨による増水なのか水流も激しい・・・
水の中で一旦躊躇し、引き返そうかとも思いましたが、どうにか渡りきりました。
はぁ・・・信じられないくらい水が冷たかった。
そして、あと一歩で向こう岸!というところでいきなり深くて焦った・・・
結局深さはほぼ膝ぐらい、一部膝上の所もありました。
渡りきると、向こう岸には古い橋脚の跡が。
少し平らな場所があります、斜面に向かって右に進み、
尾根に取り付きます。
朽ち果てた道標の跡
枯沢のようなところを登っていきます。沢筋の左側が歩きやすい。
適当にその辺を登って尾根に乗ると、ルートサインのテープが見え始めます。
テープを辿るようにして、しかし完全なる信頼を置けるテープというわけでも
ないので、基本は地図、その補助としてテープ、といった感じで進んで行きます。
しばらく進むとようやく石塔尾根。尾根に乗るとすぐ鷹見岩に到着。
鷹見岩に乗らずにスルーして進むこともできますが、
展望もあってなかなか良いところなので、
もし石塔尾根に行くことがあるようでしたら、是非乗ってみてください。
殺伐として狭い山頂ですが展望はそこそこ。
この方、大丈夫だったんでしょうか・・・
石塔尾根は西滑頭までがキツイです。
とにかく登って登って登りまくる。そしてシャクナゲの藪。
救いのない登りです。嫌になります・・・
鬱蒼としてるし、木は腐りまくってて足場にするとすぐ崩れるし。
ルーファイもそこそこ厄介でした。まぁ登りなので間違うことはあまりないですが
テープはそんなにアテにできませんw
無いわけではないのですが、たまに途切れたり、
なんだか全体的に安定感が無いw
・・・地図を頼りにした方がいいです。
先日のシャクナゲ漕ぎが思い起こされる・・・まぁ
あれに比べたら全然マシだけども。
ですが西滑頭から先は道も緩やかで、迷うこともあまりなさそう。
(基本的に尾根を見失わなければそんなに問題はない。
但し、尾根の真上がシャクナゲで通れない場所も多いので、その場合は
尾根の左側に降りたところをひたすら進みます。)
どうやら黒金山林道~西滑頭の間は今でもある程度は歩かれている道のようで、
西沢~西滑頭とは比べ物にならないくらい道の状態は良いです。
(って言っても所詮はどちらも無線ルートなので酷いですけど・・・)
西滑頭到着
頂上には三角点と、木にテープが巻かれているだけでしたが
せっかくなので、テープに西滑頭と文字を書いてみました。
渡渉で濡れた靴下を乾かすつもりでザックに結んだのに
ドロドロになってしもた・・・
そして石塔頭
特にテープも表示もないのですがこのへんが石塔頭かと
ここから下りですが、最終的に尾根の左側に入り込むように進みます。
ルートサインはまたしてもかなりまばらで、見失うことも多いですが、
目の前に国師がしっかり見えているので、その方向を目指して
方角外さないように歩けばまぁ大丈夫かと。
最終的にはかなり明瞭な踏み跡になります。
まぁ、そもそも道がないようなところは、どこでも道になるのでw
方向さえ合っていれば別にどこを歩いてもどうにかなります(ほんとか?)。
石塔頭で既に18:30くらいだった為、この時間から下山というのは
割とリスキーでしたが、明瞭な尾根で道も険しくなかったので大丈夫でした。
日が長い時期で本当に良かったw
最後の方はかなり明瞭なトレイルがあります。
林道への出口はなんと木の階段。
やったぜ!!!!!
林道には堰堤がいくつかあります。橋もありました。
とぼとぼ・・・(疲労・・・でも充実感)
黒金山林道に出てからしばらく歩き、明日の取り付きのすぐ近くで幕営。
林道の途中に水が汲めるらしき場所もありましたが、ちょっと怪しかったのと
どうにか足りそうだなという判断で、結局汲まずに終わりました。

2日目へ続く

2 件のコメント:

  1. こんばんは、

    私はヤマレコでご主人とyasuyo様が以前東奥山窪(乾徳登山口)から大ダオへ行かれた時に一度コメントさせていただきましたhachiと申します。

    ヤマレコの方でご主人から石塔尾根へ行くと聞いておりましたが、アップがまだなので待ち切れず奥様の方を覗きに来ました。

    これは想像していた以上に厳しいルートの様ですね。瞬間的に私では無理と思いました。
    工程と到着時間を拝見すると西滑頭ですでに17:45ですから、そこまでの薮と足場の悪さが想像できますが、とにかく大変そうですね。
    渡渉地点から西滑頭まで2km弱を4時間近くも掛かっているので、私の場合もし一人だったら直ぐに撤退かとも考えますが、それ以前に渡渉地点で諦めてしまいそうです。

    それにしても前日のステビ回避の幸運が一転して翌日にバスが出ないという状況にもかかわらず、(多分)バスの時間を記憶している素晴らしさで切り抜けたのは素晴らしいですね。

    ところで黒金山林道から天狗尾根取り付きまでの間で、西沢軌道から来る廃道の痕跡は有りましたでしょうか? お気づきであればお知らせください。

    第2日目も楽しみにしております。

    返信削除
  2. >hachiさん
    コメントありがとうございます!
    はちさんのことはマスタ(旦那ちゃん)から色々聞いておりましたw
    ここのところヤマレコはマスタ担当で推移しておりまして、
    次に行く方のためのデータ的な要素が濃いため、書くのに時間がかかるとかでアップがちょっと遅れ気味でございます・・・もう少々お待ちくださいね。

    はちさんは色々と凄まじい所行かれているようなので、ここも大丈夫じゃないかと思います。というのも、シャクナゲが濃いと言っても死を意識するほどの濃さでもありませんし、シャクナゲで地面が見えないということもありません。但し、尾根上のシャクナゲの濃いところなど、間違って突っ込んでしまうと大変そうな所はいくつかありました。正しくシャクナゲを回避して進めば、それほどきつくはありません。

    2キロに4時間半もかかっていたのか!と、言われてみて初めて気付きましたが、藪が濃かったり道が悪かったりするとこんなものではないでしょうかね?暑かったこともあり、ヒィヒィ言いながらじわじわ登ってましたよ。

    山梨市営バスの時間は覚えていました!というか山梨方面来る時は大抵この時間のこのバスに乗るので。

    さて、ご質問の西沢軌道からの廃道の痕跡についてですが、以下の写真にうつりこんでいる、奥の方の林道がそれです。
    (手前に写っている道は天狗尾根側の林道で、ちょうどここが分岐点です)
    http://ow.ly/5r3Lu

    そのことを示す看板もありましたよ。
    http://ow.ly/5r5qA
    しかしここを辿って先まで行ってみてないので、どのように廃れているのかまではわかりません。とりあえず入口はこんなしっかりした舗装路でしたよ。
    ただ、ひたすら進むと、以前我々が諦めた渡渉点に辿り着くはずなんですよね・・・荒れてそう・・・
    http://yasuyo0416.blogspot.com/2011/05/20110523-25-2.html

    返信削除